日本でも珍しい、天然記念物なのに大胆なカササギの巣作り

 

糸島市は自然が豊かとよく言われますが、

私がその豊かさを実感できるものの一つが野鳥です。

 

今は3月初旬。

川沿いを歩くと必ず野鳥がいるのです。

 

大抵、2羽以上の家族と思われる群れで羽を休めたり、水を飲んだり、泳いだり。

 

 

2~30mほどの距離まで近づくと、「バタバタ・・・!」という大きな羽音と共に、

川から飛び立って逃げていきます。

 

大抵の場合、鳥たちが逃げた先が私の歩く先なので、

私が何度も近づいては「バタバタ・・・」と鳥たちが逃げていくのを繰り返します。

 

鳥たちは「何で近づいてくるんだ!」と思っているかもしれませんね。

ごめんなさいね。

 

私は野鳥について詳しくないのですが、

野鳥の中でもひときわ存在感を放つ、ある鳥をご紹介します。

 

 

最近引っ越してきたご近所さん

 

電線に停まっている、黒と白のカラーリングが特徴的な鳥。

名前をカササギ(カチガラス)というそうです。

 

日本でも佐賀平野を中心とした狭い範囲にしか生息していないため、

佐賀県の県鳥となっていますが、糸島でも見ることができます。

 

 

大きさはカラスより一回り小さく、鳩より一回り大きいくらい。

ひときわ存在感があるというには無理があるサイズですよね。

 

その存在感は鳥そのものではなく、カササギが作る巣です。

 

 

どーーーーん!!

 

アップで見ると・・・

 

さらに、どーーーーん!!

 

カササギは、直径1m以上はあろうかという巨大な巣を、器用にも電柱の上に作るのです。

この3年間、毎年同じ電柱に巣を作っています。

 

もしかしたら同じ番(つがい)なのでしょうか。

 

過去2年は、完成前に撤去されましたが、

今年は電力会社さんの目をくぐり抜け、2月に完成!

 

 

初めて姿を見てから巣の完成まで2ヶ月以上はあったと思います。

 

我が家の庭の枝を拾う姿は可愛く、ほほ笑ましく見ていましたが、

ある時、植えて間もない植木の枝をくちばしで折ろうとしていた時は、

「それはちょっと」とお声がけさせていただきました。

 

 

ヒナの姿が待ち遠しい

 

巣作りが終わり、もう卵がいるのでしょうか。

それとももう孵化しているのでしょうか。

 

2羽のカササギがせっせとどこかに行っては帰ってくる姿を毎日見かけます。

 

停電の原因になるかもしれないので、

ヒナが巣立ったら電力会社さんにお知らせしようと思います。