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てびねり舎(鎌田 恵子)

微妙な手の力加減で、同じリズムを刻みながら少しずつ成形。てびねり舎(鎌田 恵子)

てびねり舎(鎌田 恵子)

微妙な手の力加減で、同じリズムを刻みながら少しずつ成形。てびねり舎(鎌田 恵子)

粘土の上にうすがけをして、その後版画と同じように彫っていく。とても手間のかかる作業。 微妙な力加減で、同じリズムを刻みながら、少しずつ、少しずつ形成されていく。指先の繊細な動き。指先で土をつまみながら、まさに手びねりをくり返していく。形成する、少し乾かす、削る、乾かす、塗る、乾かす、削る……ひとつのカップが完成するまで、何工程も織りなして行く。こうして出来上がった作品からは、手にした時に温かみが手のひらに伝わってきます。

てびねり舎さんはろくろも使います。でもやはり、てびねりの作品の方が数は多い。その理由をたずねてみたところ、笑いながら答えてくださいました。「最初はろくろでやってたんですけどなんとなく違う気がして、てびねりでやってみたら、自分の絵はてびねりの方がしっくりくると思ったんです。手間はすごくかかるんですけどね笑」。椿、たんぽぽ、あざみ、さくら…。季節の草花が糸島の優しい自然を彷彿とさせてくれます。工房の周りにある草木が、てびねり舎さんの作品に投影されているのかも。自分用はもちろん、贈り物にも喜ばれています。
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