蜂に感謝し、自然のリズムに寄り添う養蜂環境
糸島元気工房さんが手がける蜂たちが暮らすのは、糸島の山あいにある自然豊かな場所。
巣箱は農薬の影響などがほとんどない山の中に固定設置され、蜂たちはその山や土地に咲く季節の花や木々から、自然のままに蜜を集めている。

特定の花に限定するのではなく、その時期に咲いているさまざまな植物から蜜を集めるため、蜂蜜の味や香りは季節ごとに微妙に変化する。それは品質のブレではなく、その年、その季節の自然環境をそのまま映し取った結果だといえる。それを「百花蜜」と呼ぶ。

蜂を最優先する採蜜と、量を追わない判断
取材を通して強く感じられたのは、「蜂を第一に考える」という姿勢。
採蜜では、蜂が生きていくために必要な蜜を必ず残し、余剰分だけを分けてもらう。必要以上に採ることはせず、その時の巣の状態を見ながら慎重に判断している。
また、人工的な餌を与えることは行っていない。蜂が集めた自然の蜜だけが、そのまま蜂蜜になる。手間も時間もかかり、採れる量も多くはないが、「どう育て、どう採ったか」を説明できるものだけを商品として届ける。その一貫した考え方が、味のやさしさや香りの自然さにも表れている。

自家栽培の果実と、時間を味方につけた加工品づくり
蜂蜜に加え、梅味噌や酵素ジャムなどの加工品も自信作のひとつだ。
それらに使われている梅や果実は、すべて自分たちで栽培し、熟した時に収穫し加工したもの。素材の状態を一番よく知っているからこそ、収穫のタイミングや加工の判断も自分たちで行っている。
酵素シロップは、最短でも数週間、長いものでは約3ヶ月かけて、ゆっくりと発酵させていく。時間をかけることで糖が分解され、角の取れた、やさしい味わいに仕上がるという。大量生産はできないが、体への負担が少なく、自然な形で続けられるものづくりを大切にしている。
糸島という土地の豊かな自然環境の中で、素材を育て、加工し、必要以上に作らない。

取材を通して見えてきたのは、「売るために作る」のではなく、「納得できる形で届ける」ことを重視する姿勢だった。
その誠実さこそが、この商品群のいちばんの価値なのかもしれない。
「糸島には、同じ想いでものづくりをしている仲間がたくさんいる」と、元気工房さんは嬉しそうに、そして力強くうなずいた。





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