制作過程ムービー
夫は木工、妻は絵画と糸島の豊かさを夫婦で表現
1995年より夫婦二人で木工家具や木製の玄関ドア、アクリルペイントなどを手がける「工房はーべすと」。糸島の美しい自然に囲まれた工房では、夫の黒川コータローさんが木工をメインとした作品作りを、妻のつきえさんはアクリルペイントをメインに製作しています。
糸島の自然からイメージした優しくて心落ち着く作品
コータローさんの代表作は自然の造形と曲線で構成された独創的な「シェルアームチェア」。貝をモチーフにした背もたれやくぼみを作った座面など各所に工夫を施したこのイスは、座ると木製でありながら柔らかさまで感じることができます。さらに長年使えるよう耐久性が高いのもポイント。こういった製作スタイルは「家具は一代だけで使うのではなく、代々受け継いでほしい」というコータローさんの想いが強く反映されているのかもしれません。一方のつきえさんは糸島の自然からインスピレーションを受けファンタジックな絵画を製作。登場するキャラクターの生き生きした表情から、つきえさんの糸島に対するリスペクトを感じることができます。
一つひとつ丁寧に仕上げた作品から使い続けることの豊かさを知る
「長く使い込むと味わいが出るのが、本物の木工家具の特徴です。使い捨てにはない、使い続ける豊かさを伝えたいです」と話すコータローさんは、自分の作品が誰かの空間を心地よく変わることに期待しているのだそう。彼の作品の緩やかな曲線や木の表情から、そんな優しさがにじみ出ています。イスのほか、玄関ドアのような大きものから皿などの小さいものまで手がけるコータローさん。彼はこれからも記憶に残る作品を作り続けるでしょう。