ひとつぶの空(島崎弥佳子)

制作過程ムービー

 

さまざまな表情を見せるガラス技法が日々の暮らしにマッチする

パート・ド・ヴェールやフィージングなどさまざまなガラス工芸の技法を取り入れ、色とりどりの作品を発信する島崎弥佳子さんのガラス工房。「自分に合った本当に良いもの、心地よいものに囲まれて暮らして欲しい。」という思いを込め、アクセサリーや食器を製作しています。

 

図書館で出会ったガラス作品に心を奪われついにガラス作家へ

島崎さんがガラス作家を目指すようになったのは、大学4年生の時。当時デザイン科でデザインの勉強をしていました。そんなある日、図書館でアール・デコやアール・ヌーヴォー時代のガラス作品を見て、これだ!と思ったのだそう。それをきっかけにガラスの魅力に気づいた島崎さんは、バイト代をすべて吹きガラスに費やし、卒業制作も吹きガラスを使ったインスタレーションを制作。さらにガラスの勉強をするため、富山県の「富山ガラス造形研究所」に入所しました。研究所卒業後に現在の工房「工房ひとつぶの空」を構え、さまざまな作品を生み出しています。

 

そのものだけで完成するのではなく使う人がいて初めて完成する作品

島崎さんの作品の特徴は、プラスの感情や喜びが表現されているところ。また、使った人の心が投影されて完成するような作品を目指しているとのことです。作品、タイトル、使う人のその真ん中に何かが生まれるような、そんな余白こそが島崎作品の魅力なのかもしれません。