唐津焼 高麗窯(古家義弘)

制作過程ムービー

 

糸島唯一と言える登り窯
50年の歴史が作品に刻み込まれる

糸島でも人気の観光地、芥屋に工房はあります。

現在登り窯を守るのは、2代目である古家義弘さん。義弘さんのご両親が昭和46年に3ヶ月もの歳月をかけて築いた大切な釜です。先代であるお父様が惚れ込んだ唐津焼を、今は義弘さんが魂を込めて作陶しています。

 

毎回同じように焼けるわけではない
たったひとくべで変わってくる

古家さんの登り窯には部屋が3つあります。作品を窯の中に並べるだけで、丸2日はかかるということです。部屋ごと、置く場所、それぞれで出来上がりに変化が出るのも火をくべる登り窯ならでは。「一度火をくべたら気を抜くことはできない。覗き穴と呼ばれる部分から火を目視し、慎重に調整します。」空っぽの窯の中を覗かせてもらいながら焼きあがるまでの工程を聞くだけで、気持ちが高揚してきます。窯の中はキラキラと美しく光り、これまでの歴史を静かに物語っています。

 

穏やかに、丁寧に語ってくださる義弘さん
作品の話を聞くほどに魅力は深まる

併設したギャラリーには様々なスタイルの唐津焼の作品が展示販売されています。伝統的なもの、現代的なもの、重厚なもの、カジュアルなもの。どの子を我が家に迎え入れようか……。目移りしてギャラリー内を何周もしてしまいます。少しずつ作品お迎えしてゆっくりと増やしていくのも、くらしを楽しむ大切な選択肢のひとつです。糸島を訪れたら是非足を運んでもらいたい工房のひとつです。