「可也山は火山なんだよ。将来噴火することがあるかもしれないね」

子どもの頃に聞いて、噴火したらどうしようとドキドキした覚えがある。

糸島富士と呼ばれる異名は、その姿だけでなく火山だったからだ。

 

 

中学の遠足の時に、アスファルトの一般道を歩いて可也山を登った。

しかし、登山はしていない。山道は知らない。

灯台下暗しとはこのことか。

 

 

 

いざ、糸島富士の山頂へ! 

標高365m 1時間ちょいで登れる山だ。

 

木々の根っこがむき出しの登山道。苔むした山道を落ち葉を踏み鳴らし歩く。

山道の途中に展望台や石切場などがあり、退屈せずに登れる。

 

 

 

突如アナグマに出くわした。

人馴れしているのか、逃げる様子もなく、堂々と目の前を横切っていく。

写真撮影にもどうぞと応えるこの余裕(笑)

 

可也山には狩猟期間(11月15日〜3月15日)がある。

気を付けろよ〜とアナグマに忠告。

 

 

 

山の中腹に木に吊るされたブランコが1つ。ハイジ気分が味わえる。

大きく漕ぐたびに、枝がしなり、木の葉が揺れ、チラチラと光がさす。

なんて清々しい山の空気。土の匂い。木漏れ日のやさしさ。

可也山の懐に抱かれて、このまま溶け込んでしまいたい気分になる。

 

 

 

山頂の手前に可也神社があり、山の神様に感謝の祈りを捧げる。

神社から少し歩けば、山頂だ。そこから展望台へと向かう。

小石をひとつ拾って、崩れないようケルンにちょこんと置く。

 

 

 

展望台からの景色は糸島が見渡せる大パノラマ。

空と海を見ながら食べるおにぎりが絶品!

 

登山道はとてもきれいに整備されていて、可也山愛好家や地元の方々の尽力を感じた。

子どもや高齢者でも無理なく登れる、糸島を体感するにふさわしい山だ。